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『福田ー安保理論』って?

数年前より「福田―安保(あぼ)理論」というのはうわさになっているのをご存知ですか?

新潟大学の安保教授と福田医師の研究により「福田―安保理論」というのが発表されたのですが、この理論というのが画期的なものでして、私たち鍼灸師にとっても治療の上で大変役に立つものでした。どんなにすごいものかって?

「福田ー安保理論」の柱は、「自律神経が白血球のバランスを支配している」というものです。

 自律神経とは、我々の意志とは無関係に働く神経で、交感神経と副交感神経の2つからなります。2つの自律神経はお互いがシーソーのように働き、どちらか一方が優位になると片方は働きが低下します。
 交感神経は日中に優位になり、体を活動的にします。働いているときや勉強をしているときなどに優位になり、アドレナリンの分泌を促し、血管を収縮させます。一方の副交感神経は休息時や夜間に優位になり、体をリラックスモードにします。副交感神経は、アセチルコリンを分泌し、血管を拡張させます。この2つの神経がバランスよく働くことで、我々は健康に過ごせるのです。白血球とは、血液中を流れる細胞で、私たちを病気から守る「免疫」というシステムの主役となって働く細胞です。白血球は大きく分けると、顆粒球とリンパ球に分けられます。顆粒球は細菌などのサイズが大きな異物から身を守るための細胞で、リンパ球はウイルスなどの小さな異物やガン細胞などを排除する働きをする細胞です。

交感神経優位顆粒球増加血管収縮
副交感神経優位リンパ球増加血管拡張 

自律神経の乱れを正す自律神経免疫療法
 したがって、病気を予防したり治したりするには、自律神経のバランスを整えればよいわけです。
 自律神経免疫療法では、注射針やレーザーで指先、頭部、頚部などを刺激して"嫌なもの反射"を起こさせ、瞬時に交感神経優位から副交感神経優位の状態に変えるのです。嫌なもの反射とは、注射針の痛みやレーザーの刺激を体外に排出するために、副交感神経が優位になるのです。排泄は、副交感神経優位の状態で行われるからです。
 もちろん、自分でできる爪もみ療法や乾布摩擦なども副交感神経を優位にしますが、現時点での治療としては注射針やレーザーや鍼灸による刺激がもっとも効果的だということです。症状がよくなってくるにしたがって、顆粒球とリンパ球の割合と数が正常範囲に近づいていきます。
 自律神経のバランスの乱れで起こるさまざまな病気が自律神経免疫療法で改善しています。しかし自律神経免疫療法というのは残念ながらまだ完成されたものではありません。というのは自律神経自体が非常に個人差があり、ストレスやその人の気持ち、性格などによりすぐに変動してしまうものでもあるからです。ただこの理論により鍼灸治療がまた見直されてきていることは確かです。

このことから、病気になるしくみと病気を治すしくみは、以下のようになります。

3、病気を治すしくみ

交感神経緊張から起こった病気は、副交感神経を優位にすれば血流障害(虚血)が改善し、自然治癒力が高まり病気が治っていく。

 副交感神経優位から起こった病気は、交感神経を適度に刺激すれば血流障害(うっ血)が改善し、自然治癒力が高まり病気が治っていく。

病気になるのは交感神経の過度の緊張、または副交感神経優位の状態が続くためです。

 自律神経のバランスを整えていくことで、我々自身が持っている自然治癒力が高まりみずから病気を治すことができるのです。

※詳しくは「免疫革命」「免疫革命・実践編」という本を読んでいただければよくわかると思います。47700251734770024290

1、病気が発症するしくみ

交感神経

の緊張状態が続くと顆粒球が増え、血管が収縮して血流障害(虚血)が起こり、高血圧、糖尿病、ガンなどの生活習慣病が発症する。副交感神経の緊張状態が続くとリンパ球が増え、血管が拡張して血流障害(うっ血)が起こり、アレルギーなどの病気が起こる。

2、病気が治らないしくみ

交感神経緊張から起こった病気は、交感神経の緊張状態を改善しないと、血流障害(虚血)が改善せず、さらに顆粒球が放出する活性酸素のために組織破壊が進み、病気が悪化する。

 副交感神経優位から起こった病気は、副交感神経優位の状態を改善しないと血流障害(うっ血)が改善せず、病気が悪化する。

 どちらも大切な役割を果たしますが、顆粒球が増え過ぎるとウイルスやガン細胞に対処できなくなり、リンパ球が増え過ぎると細菌による感染症にかかりやすくなります。

 この顆粒球とリンパ球の割合は、自律神経の働きによって決められているのです。 

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