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橋本病って?

鍼灸治療を受診する患者さんの中に、甲状腺に異常のある患者さんがいる。

大きく分けると、機能亢進症と低下症がある。

甲状腺機能の低下する病気の代表が橋本病です。橋本病も甲状腺臓器特異性自己免疫疾患の1つで、体質の変化により、甲状腺を異物とみなして甲状腺に対する自己抗体(抗サイログロブリン抗体、抗マイクロゾーム抗体)ができます。この抗体が甲状腺を破壊していく為、徐々に甲状腺機能低下症になっていきます。
 橋本病は、慢性甲状腺炎ともいいますが、大正元年に九州大学の橋本 策(はるか)先生が発見し、橋本病は日本人の名前がついた病名としても世界的に有名な疾患です。


 甲状腺機能低下症は、バセドウ病と正反対で、甲状腺ホルモンの量が不足して、新陳代謝が低下し全てが老けていくような症状がみられます。無気力で頭の働きが鈍くなり、忘れっぽく、ひどくなると痴呆の原因の1つにもなります。寒がりで皮膚も乾燥してカサカサになったり、体全体がむくみ、髪も抜け、眠気がありボーッとして活動的でなくなります。

 しかし、甲状腺が腫大したり、のどの違和感を訴え橋本病と診断されても、すべての橋本病が甲状腺機能低下症を伴うわけではありません。約40%の人に機能異常があります。

 橋本病の治療についてですが、甲状腺機能が正常であれば体に影響がなく自覚症状はないので薬は必要ありません。ただし、甲状腺腫がかなり大きい場合は、甲状腺ホルモン剤を服用すると腫れを小さくする事ができます。
しかし、単に足りない分を補充しているだけですので長期間の治療が必要となります。ですが、薬の効果がでれば、症状は消失し日常生活は薬を服用しながら運動、仕事、妊娠、授乳など何でもできます。

 なお最近、マスコミなどでヨードが体に大変良いと宣伝され、根昆布などの健康食品も流行しています。ヨードを多く含む昆布は、一部の人や橋本病の人には甲状腺機能低下を助長させるので、普通以上に食べない方が良いです。

 甲状腺の病気を治すというのは非常に難しいのですが、東洋医学的な治療(鍼灸、漢方など)も体質改善、症状の改善という点ではアプローチが出来るのではないかと思います。

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