頚椎症性脊髄症

先日肩背部の凝りと手の痺れを訴える40代の女性がみえた。

2ヶ月ほど前より症状が出現し、ずっと接骨院に通っていたが全然よくならないという。

とりあえず診察させていただいた。

しびれは両手にあり、小指側が強いが全体的に肘のあたりからしびれているようである。

また力が入り難く、細かい動きが難しいとのこと。

神経学的所見をとってみると、上肢、下肢とも深部反射の亢進、トレムナー反射陽性、バビンスキー反射陰性などの所見が見受けられた。

通常であればこれだけで脊髄性の疾患を疑うのが普通である。

患者さんに脊髄症の疑いがあることを告げ、脊柱の専門医を紹介した。

後日担当医より返書をいただき、『精査により頚椎症性脊髄症と診断され、今後の治療を検討』ということであった。ようは背骨の中を通る脊髄が靭帯の骨化などにより圧迫されている状態である。

結局患者さんは、手術を選択されたようである。

後日、患者さんがみえ『あれから手術をして、まだ痺れは残っていますがずいぶん楽になりました。』とご丁寧に報告してくれた。『また残っている症状を治療してほしい』とのことでした。

前に通っていた接骨院ではどのような診断だったかわからないが、痺れの原因は最低限適応範囲かそうでないかしっかり診る必要があると思う。

脊髄性の疾患がすべて不適応だと思わないが、状態をある程度告げて治療手段を選択する余地を与えないと結局患者さんの不利益になるのではないだろうか?

最終的に治療手段を決め、自分の身体に責任をもてるのは患者自身であると思う。

治療家はある程度患者さんの状態を的確に告げなければいけない。

その辺のやりとりもまた難しいものがあるんですけどね・・・。

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飲みすぎて坐骨神経痛???

時々みえる居酒屋の大将がお盆明けということもあり疲労困憊でみえた。

とてもよく働き、元気でお酒もそこそこ飲む。

肩こり、右上肢痛、背部痛、腰痛、左坐骨神経痛・・・。

いつも疲れるとこんな感じである。

この方はアルコールはそんなに強くないがとにかく水分をよく取る。

肝臓のγーGTPは400。

アルコールをとっているという割には高すぎる。

γーGTPはアルコールだけであがるわけではない。

どうも水分の取りすぎで、水はけの悪い方が上がるようである。

いわゆる、水毒、湿の体質の人はγーGTPが上がりやすいようである。

こんな方は坐骨神経痛も出やすい。

ちゃんと治療をするか、水分の摂取を控えるか、利尿作用のあるものを積極的にとるようにしなければよくなりません。

今の時期であると、きゅうり等の夏野菜をしっかりとる、枝豆などの豆類をしっかり取る、生姜紅茶を飲むなど適度な塩分と豊富なカリウムが必要です。

あとは鍼灸治療

漢方薬なら五苓散、疎経活血湯などがいいようです。

こんなタイプの坐骨神経痛はなかなか痛み止めが効かない方が多いので気をつけましょう!

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手根管症候群による夜間痛

 手の痺れの原因はいろいろあるがその一つに手根管症候群がある。手根管症候群とは手首の中央(手根管)を通る正中神経を手根管が圧迫し、主に第1,2,3指の手のひら側がしびれたり、指でつまむ力が衰えてくる状態を言います。使いすぎや老化現象、首や肩の異常により悪化します。

 Dscf0736 写真のような状態を保ち1分くらい経つと指先がしびれてくる方はその疑いがあります。また首にも手根管にも原因のある方もいるようです。そのような方は当然両方治療しないとよくなりません。

Dscf0737 写真の『大陵(だいりょう)』というツボに針をします。また首から腕にかけて反応のあるツボにも治療しバランスの崩れているところを正します。

手根管症候群の方で『昼間はいいんだけど、夜中にしびれたり、痛みが出て寝れんのだけど・・・。』という方がよくいる。原因は寝ている間は力がぬけているため手首が上の写真のようになっていて神経の圧迫が強くなるのです。

Dscf0734 そのような方は写真のようにボール紙(ばばがみ)などを手首に当て、サポーターや弾性包帯などで固定します。ようは手首が曲がらないようにすればよいのです。これで8割がたは症状が取れます。

痺れは治るのに大変時間がかかります。時間が経てば経つほど治りにくくなります。もちろん治らなければ手術ということになります。早めの治療をおすすめします。

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